購入したいパソコン

 購入したいパソコンについて書いておこう。
 こういう製品が出てきたら、海外製・国内製によらず購入するであろう。

・ USBで起動するパソコン 

 ノート程度のサイズでUSBを刺すとそこから起動するパソコン。起動USBは市販されていて、パソコン本体に刺すとそのまま起動するもの。起動USBは書き換えできなくてよい。
 ハードディスクは本体に内蔵されていなくてよい。数年で壊れるのであれば、ないほうがましだ。
 ノートパソコン側に2つくらいのUSBの端子がついていて、1つめが起動USB用、2つめがUSBハードディスク用として使えるとよい。

・ 起動が早いもの 

 起動USBを書き換え不能として起動を早くしたもの。起動が数10秒以下程度のもの。
 ノートパソコンの液晶画面を開くと、すでにウェブブラウザが起動しているくらいだとよい。

 起動USBを書き換え不能としてしまえば、ウィルススキャンも不要となる。その分、処理が早くなるはずだ。

・ 数年経っても動作が遅くならないもの 

 冷蔵庫でもテレビでも、使い込むほど動作が遅くなっていくという製品はない。数年使っても起動時間や処理速度が変わらないもの。

 また、USBで起動できるようにすれば、OSの買い替え時、ノートパソコンの液晶画面などは捨てずに済む。パソコンを丸ごと捨てずに済み、廃棄の費用が減る分、買い替えが容易となる。
 人為的なブームや使える部品を廃棄させることによって消費が生じるのではなく、よいものが評価されることで製品が売れるようになって、マーケットが適正化する。

・ インターネットとメール、メモ書き程度ができるもの 

 ソフトのインストールは、外付けのUSBハードディスクにインストールできるとよい。外付けのUSBハードディスクを取り去れば、購入時の状態に戻ることになる。
 複雑な書類作成などは、別のローカルのパソコンで行えば十分である。インターネットに接続するパソコンはネット専用で十分なので、複雑な作業はできなくてよい。ネット用パソコンとローカル用パソコンをわけてしまえば、個人データの漏洩なども気にせずに済む。

・ 集中を妨げる機能が皆無のもの

 パソコンで行いたい本来の作業だけに専念できるようになっているもの。

 ポップアップ、点滅する表示などが出てこないもの。
 バージョンアップや、クリックを強要するダイアログボックスなどが出てこないもの。
 検索時にキャラクターが出てきて動き回るなどの余計な処理がないもの。
 タスクバーにバルーンが出てきて、起動するごとに毎回、クリックを強要するようなことがないもの。
 タスクバーやメニューが「にょろっ」と動いて不快感を起こさせるなど、視覚的に集中の邪魔となる余計な機能が解消されている製品。

 いまのパソコンではポップアップやバルーンが出てくると、毎回、クリックしないといけない。
 パソコンを365日で3年使うとすると1000回ほどは起動を繰り返すことになる。会社と自宅でパソコンを2台使うとすると、2000回くらいは起動を繰り返すことになる。10年ならその3倍で、6000回以上となる。

 もし、パソコンの起動時に、2000回、バルーンが出てくると、2000回、クリックし続けないといけなくなる。
 アプリケーションソフトについても同じだ。ウェブブラウザやPDFリーダを起動するたびに「アップグレードしますか」という画面が現れると、「次回にインストール」というようなボタンを延々とクリックし続けないといけなくなる。
 2000回×(アプリケーションや機能の数)だけ、クリックを繰り返さないといけないことになる。純粋に時間の無駄だ。
 そのソフトウェアや製品を使い続ける限り、自分の将来の時間が無意味なクリック作業に奪われていく。自分の将来の時間を奪う製品を使いたいと思うユーザがいるであろうか。
 結局、そうした製品やアプリケーションソフトからユーザは離れていく。
 本来、パソコンなどの機械は、人が行う作業を代用するために存在するものだ。機械が人間にクリックなどの作業を強いるというのでは話が逆だ。
 この本末転倒した発想が完全に払拭された製品になっていることが必要だ。アップデートの推奨画面なども不要だ。設計思想が間違っている。

・ 起動時や操作時に音が出ないもの 

 無意味な音声処理にCPUやバッテリーなどのリソースが費やされるのではなく、省電力化や処理の高速化が極められているものがよい。余計な音声がまったく出なければ、スピーカーを動作させる電力を消費せずに済む。音が鳴っている5秒分でもよいので、バッテリーが長時間使えるほうがよい。

 ネットでラジオや海外番組を聴いていることもある。
 音楽を聴いている最中にクリック音やポップアップ音がするという設計はおかしい。ユーザが音楽を聴きたいのであれば、その音楽のみが聴けるようになっていて邪魔は一切しないというのが最低限の機能だと思う。
 基本的に音はまったく出ないようになっていて、音楽の再生などユーザが指定した場合にのみ音が出る、という設計になっているのが本来であろう。
 製品を開発・販売している人に聞いてみたいのだが、会社でもスターバックスでもホテルのロビーでも、パソコンを使おうと思ったとき、「ジャーン」というような音が出て、ユーザは喜んでいると思っているのであろうか。多くのユーザは音を消しているのではないだろうか。

・ 独自機能が皆無のもの 

 添付ソフトが皆無のものがよい。デスクトップやメニューに、「プロバイダ申し込み」等の添付アプリがまったくついていないもの。
 また、マウスパッドなどの周辺機器にそのメーカー独自の余計な機能がついていないもの。
 マウスパッドのエッジなどに触れると、勝手に動いてしまうような迷惑な機能が仕込まれていないものがよい。
 こういう機能が付加価値だと思っているのであれば、その組織ごと将来がなくなるのも仕方がないであろう。パソコンを見限ったユーザがスマートフォンなど他の代替製品に流れていくことになる。

 日本がモノづくりが得意なのであれば、本来、開発されていてよいであろう当たり前の要望を書いてみた。

              終わり